あなたの技術力は自己採点で何点ですか。

とある企業に応募した際、表題のことを聞かれたことがあります。HTML、CSS、その他言語について自分で100点満点中何点か答えるものでした。果たして何点が正解なのでしょうか。
どうやってはかるの?
たとえば、一般的にHTML,CSSの何を理解していると100点なんでしょうか。習熟度をテキトーにリスト化してみます。
- すべてのタグ、スタイルを理解し、ブラウザで表現できるものすべて対応可能:100点
- リファレンスを参照しながらだいたいのサイト作成、エフェクトなど可能:70点
- 基本的な文法、構造を理解。タグが書けて色や線などを付けることが可能:50点
- 実際に書いたことはないですが、タグやスタイルなど見聞きしたことはあります。:20点
- HTML,CSS?やったことありません:0点
本当にテキトーに点数を付けてみました。当たり前ですが、明確な基準はなく曖昧です。「基本的な文法」「だいたいのサイト作成」など、人によって受け取り方は異なります。100点か0点以外は非常に曖昧だと思います。これはHTML,CSSに限った話ではなく、他のプログラミング言語やその他デザインスキル、管理スキル等、すべてに当てはまると思います。
謙遜する日本人、出る杭は打たれる。
はかりかたが明確ではなく裁量に任される場合、どう評価するか。ほとんどの人は低めに評価するのではないでしょうか。欧米なら自分ができることをどんどんアピールできる方が有能であり、評価されるそうですが日本の場合、必ずしもそうではないと思います。自己採点90点以上で答えようものなら、実際はどうであれ、自意識過剰だとか扱いにくそうだとか思われるのではないでしょうか。全部30点以下と答えたら答えたで、スキルがない、自分に自信がないと評価されるのではないでしょうか。おそらく、点数として一番無難なのは50~70点くらいじゃないでしょうか。
点数を付けられるのはテストだけ
仕事の評価、スキルの評価、もっと根本的に人自身に点数を付けることなんて本来できるわけありません。無理矢理なにかの枠にハメて点数を付けても無意味です。だから人の評価というのは難しいんだと思います。いろんな理屈があり、私自身、理屈っぽい性格で常に理屈を考えますが、実際のところ評価するのは人間ひとりひとりの心であり感情だと思います。
そもそもの質問の意図
質問内容を純粋に受け止めると、その人のスキルレベルをはかりたいように思えます。でも、前述したように個人の裁量では曖昧で、スキルレベルをはかることなど到底叶いません。では何のための質問か。実際のところはわかりませんが、点数と併せて根拠を書かせることで、その人の考え方や説明能力をはかりたいのかもしれません。あるいは、その会社が統計を取っており、付ける点数によってタイプ分けし、会社に適性があるのか判断しているのかもしれません。
応募者ができること
もし、同様な質問があった場合に50~70点と答えられるスキルを身につけることだと思います。そしてそれを証明できる客観的資料を準備することです。当サイトはそれを目指しています。
さいごに
とにかく日本人は曖昧が好きなようです。日本にいる以上、曖昧さは避けて通れませんが、私はそういった文化をもちろん理解し対応しつつも、できる限りストレートに本音でまっすぐに生きるよう心がけています。